今回のテーマはトレーニングツール『PUSH2.0』についてです。
当ジムではアスリートのパフォーマンスアップを目的に【PUSH2.0】という測定器機を使用し、VBT(Velocity Based Training)を行ったり、RSI(バネ指数)をモニタリングしながら、トレーニングを行っております。
・VBTとは
・トレーニング方法
・なぜ挙上速度なのか
・VBTの注意点
・RSIバネ指数とは
VBTとは
従来のウエイトの重さで負荷を管理するのではなく、挙上速度(Velocity)をモニタリングしながら負荷設定を行います。挙上速度に着目することで、変動幅の大きい1RMや筋疲労を前提としなくても目的に応じたトレーニングが可能となります。
トレーニング方法
【PUSU2.0】という測定器を身体もしくはシャフトに装着し、『挙上スピードが遅くなればウエイトを減らしてスピードを上げ、もしスピードが速すぎるようであれば、ウエイトを増やしてスピードを低下させる。』という単純な作業となります。そして、設定した速度が出なくなれば、そのセットは終了となります。
また、パワー、最大筋力、筋肥大など目的に合わせて挙上速度を設定することも可能です。
なぜ挙上速度なのか
下記の図を見てください。(手書きで見づらくてすみません…)
A選手の方がB選手より最終的には大きいな力を発揮できますが、約1秒のところでは力はB選手の方が高くなっております。(この数値は例えとなります)
これはB選手の方が素早く力を出す能力が長けているということになります。(RFD:力の立ち上がり率)
最大筋力を発揮するには少なくとも約300ミリ秒が必要と言われています。しかし、スプリント・ジャンプ・投球・キックなど、あらゆるスポーツ動作での力発揮する時間は約30~200ミリ秒と言われています。
つまり、どれだけ瞬発的に短い時間でより大きな力を出すことができるかがパフォーマンスに直結するので、挙上速度をモニタリングしながらトレーニングすることはパフォーマンスアップには必須となります。
VBTの注意点
このトレーニング方法は常に自身の100%の速度で行う必要があります。
なので、まずは各エクササイズが適切なフォームで行えるということが前提条件となります。
RSI(バネ指数)とは
RSI:バネ指数とは、ジャンプ高÷接地時間の値となり、連続でのジャンプの際に短い接地時間でより高く飛べると【RSI:バネ指数】の数値が高くなります。
つまり、いくら高く飛んだとしても接地時間が長いと【RSI:バネ指数】の数値は低くなります。
そしてこの数値は、スプリントや方向転換の能力と相関があるので、こちらもあらゆるスポーツで伸ばしておきたい能力となります。
まとめ
長年トレーニングをしてもなかなかパフォーマンスに繋がらないという方は、もしかしたらRFDやRSIの能力に課題があるのかもしれません。
そういう選手にこそ是非一度【PUSH2.0】を使用してトレーニングを行うことをオススメします。
Performance & conditioning laboratory では体験利用でこれらの測定も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
【参考文献】
Velocity Based Training の理論と実践 長谷川 裕
PUSH2.0ユーザーズガイド
Velocity Based Training おける速度低下率の違いが筋機能特性に与える影響 砂川 力也
筋パワーを最大化するための最大筋力と力の立ち上がり速度の役割 Christopher Taber
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愛媛県松山市の道後で、スポーツや日常生活のパフォーマンスを向上させたい方や健康維持・増進を目指す方に対して、パーソナルトレーニングの指導を行っているジムです。
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