どのようにして動作を学習していくのか

さて、私たちは野球やサッカー、ゴルフなどの運動を練習すると、徐々に上達を感じることができると思います。
そしていつしか、適切な力を適切なタイミングで適切な方向へ発揮できるようになり、より効率的に身体を動かしたり、道具を扱うことができるようになります。
最初はサッカーボールを見ながら一生懸命ドリブルをしていた少年が、いつしかボールを見なくてもドリブルができるようになり、ドリブルしながら味方に指示を出したり、相手を抜き去ることができるようになってきます。

今回は、どのようにして動作スキルを学習していくのか、またその段階での注意点を紹介します。

運動スキル学習の段階

運動スキルは、①認知段階⇒②連合段階⇒③自動段階という段階を踏んでいきます。

①認知段階とは、意識をしないと動作ができない状態で、動作の何が正解で何が不正解かの理解が難しい段階のこと。独り言を使用することも多くなるので『言語段階』とも呼ばれる。運動は遅く、一貫性がなく、非効率的である。ということが特徴です。

②連合段階とは、運動のより細かい調整をする段階で正解と不正解の判断ができるようになり、非効率的な筋の活動は徐々に減少してくる。運動の一部は自動化し、周りを意識しながら動作をできるようになる。

③自動段階とは、動作がスムーズに行えれるようになる。ほとんどミスがなくて正確なだけでなく、非常に一貫性の運動となる。効率的で比較的少ない筋力で動くことができるようになるので疲労感も少なくなる。運動の大部分は自動的に行われ、その動作に注意を向ける必要がほとんどなくなる。

つまり、味方や相手を見ながらドリブルを行うなど、スポーツには2つ以上の同時タスクが必要であるために、動作の自動化は必須となります。(様々な動作をどのようにトレーニングで自動化させるかは、また次回以降のブログに書きます。)

自動段階での注意点

自動段階での注意点での例として…
『パターが超一流のプロゴルファーにパターの極意を聞こうとたくさんの取材がありました。その超一流プロは今まで特にパターの打ち方は気にしていなかったが、たくさんの取材に答えるために、なぜ自分はパターが上手いのかを考えるようになりました。今まで何も考えず自動化されていたパターを意識するようになったことで、次第にパターのことが分からなくなり、最終的にはイップスになった』
という有名な話の中があります。

このように、熟練者などの自動化されているスキル(クラブを振る、ボールを蹴るなど)に意識を持って行き過ぎると、逆にパフォーマンスの低下に繋がることが分かっています。

これらを踏まえて、練習やトレーニングの際には『その動作は現在どの段階か?』ということを理解してみると、より良い方法が見つかると思います。

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