痛みや姿勢を改善したい人が知っておくべきこと!

Performance & Conditioning Laboratory DOGOには、痛みの改善を目的にトレーニングに来られている方もたくさんおられます。(日常での腰、肩首の痛みから、アスリートの膝前十字靭帯断裂の術後リハビリなどなど)

『痛みの改善=トレーニング??』
『痛みがあったらトレーニングしない方がいいのでは?』

と、思われる方が多いのではないでしょうか?もちろん痛みがある中でスクワットやベンチプレスなど高重量のトレーニングでは痛みが強くなるばかりで、痛みを改善することは難しいでしょう。

そこで今回は、『痛みの改善=トレーニング』についてお話します。
まずそのためには人間の身体の原理原則を知る必要があります。

人間の関節には
『可動させることを目的とした関節(Mobility:青)』
『安定させることを目的とした関節(Stability:赤)』
というように、それぞれの役割があります。(下記の図を参照)

そしてこの図のように、人間の関節は『安定性の関節(赤)』⇒『可動性の関節(青)』⇒『安定性の関節(赤) 』と2つの役割が交互に連なっています。

これが人間の身体の基本的なルールであり、運動を全くしない主婦の方でも、世界的に有名なトップアスリートでも、この身体のルールに従って生活やスポーツをしています。

ここからが重要です!!!
この関節のルールを破った時に、痛みや怪我が起こります!
大事ことなので2回言います!!!

『このルールを破った時に、痛みや怪我が起こります』

例えば・・・

①腰に痛みがある場合…
可動性の関節である股関節(腰の下の関節)や胸椎(腰の上の関節)の可動性が失われた場合、安定性の関節である腰椎が可動せざるおえくなることにより痛みが出現します。

②肩が上がらない場合…
安定性の関節である肩甲骨(肩の隣の関節)が安定性を失うことにより、肩関節が安定性(この場合は固める)の役割に変化するため、肩関節の可動性が下がります。

③ジャンプ着地時の膝を負傷の場合…
可動性の関節である股関節(腰の下の関節)や胸椎(腰の上の関節)の可動性が失われた場合、安定性の関節である膝関節が過剰に可動することにより損傷のリスクが高まります。

つまり、安定させる関節は安定させる、可動性の関節はしっかり可動するかということが重要となってきます。
そして、関節を安定させるためにはトレーニング(コレクティブエクササイズ)で筋を正しく使う学習をする必要があります!

目的地に辿り着きたければ、まずは現在地を知る。

痛みがある方、よく捻挫などの怪我をする方、姿勢が気になる方は正しく身体を動かせるようになるために、『安定性と可動性のルール』を破っていないか、まずはチェックが必要なのかもしれません。

参考資料:MOVEMENTファンクショナルムーブメントシステム GRAY COOK

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