スポーツをしていて、試合終盤でスプリントの速度、回数が低下する。レースの終盤でスピードがガクッと落ちる。そんな経験はありませんか?
こんにちは!
DOGOトレーナーの青野です!
突然ですが…
僕は高校までサッカーをしていました。当時、長距離は陸上部と同じくらい速かったのですが、試合終盤でもスプリントが持続するかといわれれば、以外にもそうではありませんでした😢
長距離が速い=スタミナがある!
これは半分正解で半分不正解といったところです。
では、試合やレースの終盤まで走り切れる体力とはなんなのでしょうか?
今回はそんな疑問についてお答えしていきます。
最後にトレーニング方法も載せているので、読み終わったら試してみてください!
目次
1:エネルギー代謝の種類
2:連続的な持久力と間欠的な持久力の違い
3:スポーツ競技別に重要な体力要素
4:トレーニング方法
1:エネルギー代謝の種類
運動する際にはエネルギーが必要です。人間でいうエネルギーをATP(アデノシン三リン酸)といいます。
そして、そのATPを作る方法として3つの経路が存在します。
①酸化系
②解糖系
③ATP-CPr系
3つの経路は運動の強度によってそれぞれ働く比率が変化していきます。
①ATP-CPr系
クレアチンリン酸を利用します。3つの代謝経路の中で最も素早くエネルギーを供給することができます。しかしその供給持続時間は10程度と短いのが特徴です。
例)短距離、高跳び、ウエイトリフティング
②解糖系
糖(グリコーゲン)をエネルギーとした代謝経路で、ATP-CPr系の次に素早くATPを産生できる。エネルギー供給時間は30秒~40秒程度です。解糖系では乳酸が産生されるのも特徴的です。
※乳酸は酸化系でエネルギー産生に利用されるため、実は乳酸は重要なエネルギー源です。
例)サッカー、ラグビー、バスケット
③酸化系
脂肪や糖を活用してATPを産生します。酸化系という名前の通り酸素を利用する代謝経路で、素早くATPを作ることは苦手ですが、酸素が利用できる環境であれば長時間エネルギーを供給することができます。
例)マラソン、トライアスロン
2:連続的な持久力と間欠的な持久力の違い
①連続的な持久力
連続的な持久力とはマラソンなどの長時間をある程度一定の強度で運動を行う場合の持久力のことをいいます。主に酸化系でのエネルギー代謝の働きがメインとなります。
話の冒頭にもでた長距離が速い=スタミナがある!
こういった誤解は、連続的持久力の要素のみで持久力の有無を判断しているために起こります。
僕も高校時代は何も分からず持久力のトレーニングだといって長い距離をひたすら走っていたのを思い出します💦
②間欠的な持久力
間欠的持久力とは高強度と低強度の運動を繰り返す場合の持久力のことをいいます。
間欠的持久力の場合は酸化系、解糖系、ATP-CPf系の3つともが働きます。
高強度運動(スプリント)⇒ATP-CPr系、解糖系⇒エネルギーを使用
低強度運動(ジョグ)⇒酸化系、解糖系(乳酸)⇒エネルギー産生
3.スポーツ競技別に必要な体力要素
マラソンやトライアスロンなどの長時間の運動を持続して行うスポーツは、酸化系のエネルギー代謝をメインとしたエネルギー供給が重要になってきます。
しかし多くのフィールドスポーツは一定の時間の中で高強度と低強度の運動を繰り返し行います。
そのため、次のようなことが重要になります。
⑴高強度運動の後の低強度運動の間に、どれだけ素早く次の高強度運動に備えてエネルギーを回復することができるのか
⑵高強度運動をどれだけ持続して行えるか
僕が高校時代に走りまくってもなかなか試合中の持久力に繋がらなかったわけだ、、(´;ω;`)
4.トレーニング方法
・インターバルトレーニング①
目的:運動の継続と回復
内容:ランニング60秒⇔休憩60秒
本数:8本
・インターバルトレーニング②
目的:瞬発系の筋肉の回復能力の向上
内容:スプリント8秒⇔休憩 心拍数65%まで落ちる
時間:20分
・ビルドアップ走
目的:心肺機能の向上
内容:1000m 4分⇒1000m 3分45秒⇒1000m 3分30秒
※1000mごとに15秒~30秒のペースアップで十分です。
注意!!
毎日インターバルトレーニングやビルドアップ走を同じ内容で行うのは身体に対する負担が強いため、週2回程度の実施で十分です。
自分に足りないのはどういった部分なのかを考えてトレーニングを選択してみてください(^▽^)/
ただ、やみくもに走る。無駄ではないですが効果的な練習をすることで間違いなくパフォーマンスは向上します。
努力する気持ちを正しい形で正しい方向に導くのが私たちトレーナーの役割だと思います。
試合中のフィジカルパフォーマンスを向上させたい!
そう思うアスリートの方は是非一度体験にお越しください🔥
ご案内◆
施設の見学、トレーニングの体験は随時受け付けております。
・パーソナルトレーニング 3,000円(税込)
以下の①、②から、ご希望の方法でご予約ください。
①LINE:公式LINE 友だち追加後、メニューの「ご予約はこちら」からご希望のコースを選択、もしくはメッセージにて直接ご希望の日時をお知らせ下さい。
②電話:089-908-6363
お電話で直接ご希望の日時をお知らせ下さい。